高さ109メートルの一歩はあらかわ遊園地から
ミラノ・コルティナ冬季オリンピックが開幕し、日本選手の活躍に日本中が沸いている。連日のメダルラッシュ。その中でも心に残ったのが、ノルディックスキー・ジャンプ男子ノーマルヒルだ。
銅メダルを獲得した二階堂蓮選手。同得点の選手と肩を組み、並んで表彰台に立つ姿が印象的だった。厳しい勝負の世界にあって、互いをたたえ合う光景は実に清々しい。勝敗を超えた友情と敬意に、オリンピックの原点を見る思いがした。
金メダルはドイツのフィリップ・ライムント選手。高所恐怖症を抱えながら頂点に立ったという。
ノーマルヒルのスタート地点は地上約109メートル。ラージヒルでは約143メートルにもなる。
京都タワーの展望室が約100メートル。東京タワーのメインデッキが約150メートル弱。大体高さが想像できるかも。
展望室であれば、安定した床の上から景色を楽しむことができる。しかしジャンプ選手は、そこから氷点下の空気へと身を投げ出す。時速90キロ近いスピードで滑り出す瞬間、どんな景色が広がっているのだろうか。
遊園地のアトラクションと比べてみても、その高さは際立つ。絶叫マシンでさえ数十メートルの落差だ。
東京ディズニーランド「スプラッシュマウンテン」は落差16m
東京ディズニーシー「タワー・オブ・テラー」落下高さ38m
USJ「ザ・フライング・ダイナソー」は約50メートル。
富士急ハイランド「ええじゃやないか」は落差65メートル。
八景島シーパラダイス「シーパラダイスタワー」80m。
東京アトラクションズ「タワーハッカー」80m。
ナガシマスパーランド「スチールドラゴン2000」の最大落下が93.5メートル。
写真を見ているだけで私は目が回る。
まずはあらかわ遊園の観覧車(高さ40メートル)とファミリーコースターで慣らしてみようと思う。
109メートルの世界には、少し、遠いですけど。
高所恐怖症を克服し、そのスタート台に立ったライムント選手。その一歩には、目に見えない葛藤と覚悟があったに違いない。金メダルの輝きは、記録以上の意味を持っている。
最終日2月22日までミラノ・コルティナオリンピック目が離せない。
